脳の仕しくみとユーザー体験
〇本を読もうと思った目的
美しいWEBデザインを見た時に「これをどうして美しいと感じるのだろう」と疑問を抱き、人間が何か「体験」した時に抱く感情や印象について学術的に学びたくなり、それに伴い人間の心理や脳の仕組みに基づいた根拠のあるデザインがしたいと思うようになり、それらをコントロールすることができればユーザーへより訴求するデザインアイディアが生み出せるのではないかと感じ、この本を手に取りました。
〇本から得た学び
人間には自身でも認識できない思考が多数存在し、ユーザーに商品やブランドを認知してもらうための「素晴らしい体験」を生み出すには、そうした無意識の認知プロセスを理解し活用することが大事だそうです。特に深い関わりのある「シックスマインド(視野・関心/記憶/感情/意思決定/言語/空間認識)」を活用してユーザーの心の奥底に眠る感情や信念を特定し、デザインへ活かす方法の紹介でした。ユーザーがどう思うか、気持ちの動きやインサイトを深く読み取ることが大切であること。その言葉遣いやアイコンは本当に分かりやすいか、ユーザーが抱くあらゆる疑問を把握し回答を用意できているか、ECサイトではユーザーの望み通りの流れを作れているか、など常に疑い深く熟考すること。このことから、「本当のこと・真実」を理解した上でユーザーに寄り添ったデザインをしていくべきだと気づくことができました。